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妄想部屋

小説書いてます

彼は知らない

FF14(短編:読み切り)

某所某日

2人は小さな教会に寄り添い,2人だけの式を挙げた。

彼はこれから戦場へ彼女を置いて旅立つ・・・彼女はそんな彼を不安げに見上げる。

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彼が戦場に行くのは自分の為、その為に「行かないで側に居て欲しい」の一言が口に出せない。

頭に浮かぶのは彼が自分にくれた言葉、その言葉が嬉しくて悲しい想いを深くする。

「小さな家を2人で持とう。待っていてくれ」

それは彼からのプロポーズの言葉だった。

「今のまま、小さな部屋でも2人で居られたらそれでいい」

彼女の答えに彼は静に首を振る

「何時までも2人じゃないだろう・・・」

無骨な彼らしい未来を予想させる言葉に歓喜した、今日も彼女は祈りを込めて戦場で付ける装備を作る。

涙を堪え、無事に帰るようにと、無理ならその身を自分の元へと想いを込めて・・・

戦場から帰ってくる度に古いものと新しい物を入れ替え、今日も彼女は彼を送り出す。


それは祈り、それは呪い、
「首輪よ、彼が他の人を瞳にうつし,微笑みかけるのなら首を引きちぎってしまいなさい。

 指輪よ、彼が他の人を撫でて愛撫するなら指を落としてしまいなさい。

 腕輪よ、彼が他の人を抱きしめ愛を囁いたら腕を潰してしまいないなさい。

 耳飾りよ、彼が他の人声に聞き惚れ心を奪われたなら鼓膜を破いてしまいなさい。

 私の想いの統べてを捧げるわ、彼を守り私の側に・・・」

歌うように彼女は囁き、想いを込め作る、愛は深くなり執着に祈りは呪となり呪いとなった。

彼は知らない彼女の祈りの言葉を・・・彼は知らない。

 

作品について

初投稿は去年の初め頃にFF日記で投稿したのをひっぱてきました。何気に撮った友人のスクショから閃いたテンプレ的なお話です。